日本ソマリア青年機構 基幹プロジェクト

「Movement with Gangsters」

◆ Movement with Gangstersとは?

ケニアのソマリア人難民居留民居住区において、当該地域の治安悪化の主要因であり、潜在的自爆テロリストといわれるソマリア人ユースギャングの「積極的社会復帰」を支援するとともに、彼らの「更なる過激化防止」を目指すプロジェクト。

※本プロジェクトの概要および最新の情報はこちらよりご覧下さい。

(リンク先はアクセプト・インターナショナル公式HPのケニア事業部活動紹介ページ)

 

◆ プロジェクト実施報告

過去の実施内容はこちら

〜プロジェクト第6弾〜

(第9回現地渡航活動時 2016/9/3~9/6)

 

第9回現地渡航活動時に開始した「Movement with Gangster」第6弾は、本プロジェクトの第2世代として初めて実施するものでありました。第2世代では従来から取り組んできたユースギャングの「積極的社会復帰(社会に対して主体的に働きかけている状態)」に加え、彼らの「更なる過激化防止」を目指します。(詳細は上記「2.発足の背景/プロジェクト概要」をご覧下さい。) 

 

今回のプロジェクトでは、ギャングではなく一人のユースとして生きる術を学ぶ「ライフスキル講座」や薬物依存状態からの脱却を目指す「薬物更生プログラム」、現地での就職に向けた有益な情報の提供を行う「就労支援」を新たに実施しました。参加者からは「プロジェクトを通して今後に希望を持つことができた。薬物をやめて、社会復帰したい」など好意的な感想を聞くことができ、有意義なプロジェクトとなりました。 

 

今回プロジェクトの参加者は、新規参加者21名、スタッフ(プロジェクト2回目の参加者)6名、ボランティア(プロジェクト3回目以上の参加者)4名の総数31名となりました。プロジェクト第1、2日目の「議論」では、ギャングを取り巻く問題(雇用機会の欠如、教育の欠如、社会からの差別、薬物濫用)について、その背景や原因、解決策について意見を出し合いました。スタッフギャングのサポートを受けることで、先述の問題の解決を諦めてきた新規参加者達も、次第に有益な意見を出すことができるようになりました。話し合いの中で「これらの問題の根底には社会からの差別や自分たちへの無理解がある」という意見に強い賛同が得られたため、問題解決に向けた翌日の「社会貢献活動」では、同じ地域に住む若者と対話(ユースカンファレンス)を行いました。このユースカンファレンスは、ギャングへの認識を改め、彼らへの差別を軽減することを目的に実施しました。最終日は終了式に先立ちライフスキル講座を実施しました。最後に修了式にて、当機構やゲストスピーカーを含めた「社会」からギャングの合法的で自発的な行動に賞賛の意を示し、意識改革プログラムを終了しました。 

 

今回のプロジェクト第6弾の成果としては

①プロジェクトの中で参加者に積極的に議論する機会を提供したことで、彼らの中に社会を変革する主体者としての意識を醸成することができた点 

②議論を通して、ギャング達に社会と対立するのではなく、話し合いの姿勢を持つことの重要性を認識させ、またその話し合いの結果好ましい結果を獲得できるという経験を与えられた点

③リターニングギャングが積極的かつ主体的にプロジェクト運営側として働いている様子を確認できた点

④Youth Conference後に現地の若者のギャングに対する人認識が変化し、彼らを受け入れる姿勢を醸成することができた点

 

以上4点が挙げられます。

※プロジェクト参加ギャングの安全を考慮し、画像の一部にモザイク加工を施しております。